多血小板療法(PRP ; platelet rich plasma)は皮下組織を増加させる1つの方法です。多血小板療法では濃縮した血小板を取り出し、それを試験管内で破裂させます。血小板の破裂により血小板に内蔵される多種類の成長因子を放出させ、それを回収して注射溶液を作ります。皮下組織に注射されたます。放出された多種類の成長因子は繊維芽細胞などを刺激して、コラーゲンなどの皮下組織を合成させ、増加させる方法です。副作用が多く、使い難い一面があります。具体的な副作用ではほうれい線への多血小板溶液の注射後に注射部位が再膨張したり、皮膚に硬結を作ったりします。組織の再膨張がおこる原因では血小板由来の成長因子が繊維芽細胞を過度に刺激し、硬い皮下組織を過度に作り、その刺激が注入後6か月まで持続し、皮下組織を増加させてしまいます。この結果、皮膚表面は蚊に刺された様な外観になります。したがっての多血小板注射を皮膚直下への注入することはお勧めできません。これらの副作用は多血小板注射に含まれる血小板由来の成長因子が多種類含まれることによると考えられます。また、多血小板注射では皮下脂肪組織が形成されにくいと考えられます。

 皮膚再生注射は皮下組織と皮下脂肪組織を合成させます。多血小板療法と異なり、血小板由来の成長因子を含みませんので皮膚再生溶液注射で作られた皮下組織・皮下脂肪組織はたとえ皮膚表面に打っても固くなることはなく、注射後6か月で皮下組織を再膨張させることはありません。皮膚再生注射は院長山川謙輔が国内特許を取得したもので、クリニックビューティーあいちでのみ作成し、お客様に利用していただけます。皮膚再生注射は皮下脂肪組織を合成させるので皮下脂肪組織形成の少ない多血小板注射とは全く異なるものです。

 

皮膚再生注射溶液の作成

皮膚再生医療
 
 他院では多血小板注射(PRP)作成ではPRP作製キットを使用します。PR作製1キットから多血小板注射は2 ml作製できます。1キットの価格は25,000円から30,000円です。したがって、他院の多血小板注射は1mlが少なくとも30,000円から50,000円します。一方、当院の皮膚再生医療ではお客様から採血した血液を遠心分離機を用いて皮膚再生溶液を作製し、キットは不要です。このため皮膚再生溶液は1mlが20,000円から30,000円で提供でき、当院の皮膚再生溶液の価格は他院の多血小板注射よりもかなり安価です。
 

多血小板注射(PRP)と皮膚再生注射溶液の外見上の違い

 

皮膚再生医療

通常のPRPで透明です。

 

皮膚再生医療

皮膚再生注射溶液は添加物により白濁しています。

 

 

皮膚・皮下組織再生術の治療内容、価格、リスク、副作用など

 

皮膚・皮下組織再生溶液の調整

 お客様から採血し、血漿を分離する。国産の線維芽細胞成長因子および国産の脂肪乳剤をこの血漿に加えて皮膚・皮下組織再生溶液を調整します。

施術

 笑気ガス吸入または麻酔クリーム塗布にて、鎮静または鎮痛をはかったうえでお客様の乳房皮下組織または乳腺後脂肪組織に34ゲージ注射針で皮膚・皮下組織再生溶液を注入します。 

料金

 皮膚・皮下組織再生注射の料金では税別で初診料3,000円、皮膚・皮下組織再生溶液 ml 料金340,000円、皮膚・皮下組織再生溶液作製代20,000円、麻酔クリーム10,000円、トラネキサム酸(6錠/日、処方代も含む)90日分10,000円、柴苓湯(9g/日、処方代も含む)14日分で3,000円です

リスク

 1回の治療でご希望がかなえられない場合があります。皮膚・皮下組織再生注射後に注射部位に色素沈着が出現することがあります。 

施術を受けられない方

 卵アレルギーのある方ではアナフラキシーショックで死亡する可能性がありますので施術を受けられません。食事制限で体重を減らしている方、明らかな心疾患、抗血小板剤、抗凝固剤を服用中の方、免疫抑制剤を服用中の方、腎疾患、肝疾患にかかっている方、血中アルブミンが低下している方、高度の高脂血症(中性脂肪が500mg/dl)、癌に罹患している方、高度な貧血の方、膠原病、感染症に罹患している方も皮膚・皮下組織再生注射が受けられません。他に受けられない可能性の疾病がありますので、事前に医師にご相談ください。 

副作用

 皮膚・皮下組織再生注射の副作用は、皮膚の色素沈着5%前後の頻度で出現し、日焼けしている方にみられます。皮膚の色素沈着に対してはトラネキサム酸を処方します。注射部位の腫れには柴苓湯を投与します。色素沈着はまたQYAGレーザーの照射でも改善できます。

 副作用として覚えておかなければならないものは薬疹です。薬疹がでると、かゆみや腫れが生じますから、かゆみや腫れがある場合はすぐに薬剤師か医師に相談してください。そのため処方された薬剤の履歴は整理して保存してください。